黒い夢
「それでぇ、さっさとあなたに成仏してほしいんですよねぇ☆」

「・・・は?」

「勇一クンはどぉして成仏できないか知ってマスぅ?」

「知りませんけど・・・?」


何だよ、こいつ。

担当とか、意味分かんないし・・・

「とりあえず、お部屋に戻りましょぉ☆」

聞き返さないうちに、オレは自分の部屋にいた。

「な、どうやって!?」

突然のことにオレは取り乱した。

「あたし、天使の見習いなんですよぉ☆だからこれくらい簡単なんですぅ☆」

「・・・はぁ」

「とりあえず色々説明するんでぇ、聞き逃さないでくださいねぇ☆」


それから1時間もの長い説明を聞いた。

分かったことは、

◇オレはあと1週間のうちに成仏しないといけない。
◇この部屋は別の次元だから、現実世界とは関係ない。

「今朝、目覚まし時計が鳴りましたよねぇ?あれは、合図なんですぅ☆」

「合図・・・?」

「いるんですよぉ☆未練があって成仏できない人。そのために、チャンスが与えられるんですぅ☆」



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