黒い夢
「成仏できるチャンス?」

「その通りですぅ☆勇一クンは・・・もう少しですね・・・」

ミミはそう言って微笑んだ。


「・・・?」

言葉の意味が分からず、オレは首を傾げた。

「ふふっ☆もうすぐ分かりますからぁ☆じゃ、ガンバってくださいねぇ☆」

気付いたら、オレは教室にいた。

何だったんだ・・・





「勇一・・・話があるんだ」

放課後、教室でトオルに話しかけられた。


「あぁ・・・」

「勇一・・・オレさ・・」

トオルがそう言いかけたとき、廊下から女子の悲鳴が聞こえた。

「さや、あんたなんて最低!!勇一がかわいそうっ!!」

叫んでいたのは、松本という女子だった。

何故かさやを罵倒している。


「おい!!止めろよ!」

そう言って止めに入ったのは、トオルだった。


さやは、泣いて謝っていた・・・・

オレに。



< 26 / 29 >

この作品をシェア

pagetop