きゃっちぼーる
 一哉は空を見上げた。
 
 陰気な薄黒い雲が広がっていて太陽など見えない。

 雲はいつ泣きはじめてもおかしくなかった。

 一哉はワッフルをあきらめ、今度はカサを売っている店を探し始めた。
 
 だが店の中を覗いてみても、カサやワッフルどころか人影さえない。
 
 




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