きゃっちぼーる
「えっ? なに、今の。オカルト?」

 赤髪がドレッドに顔を向いて言った。

 一哉は赤髪の腕を両手でつかむと、おもいっきりひねった。

「おい、おまえ、腕、どうしたの」

 ピアスが赤髪の腕を指差し、怪鳥のような声で言った。

「あっ、なにが?」

 赤髪は自分の腕を見て、目を見開いた。

 腕全体が、ぞうきんをしぼったようにねじまがっている。

「うそ、なんでなんで。あー、俺の腕。ちょ、おまえ、助けて」

「いや、無理だって、無理無理!」

 




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