きゃっちぼーる
 給水タンクからは、銀色のスチール管が四方八方に伸び、蛇のように絡み合っている。

 避雷針は、十字架のようだった。

 一哉は管をくぐり、またぎながら、フェンスのある屋上の端へ向かった。





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