きゃっちぼーる
「大丈夫だよ。霊エネルギー製だから安全だよ。それよりも恥ずかしくない? 他の人が見たら一人で何してるんだろって感じだよ?」

「恥ずかしくない! 三回ぐらいなら。んでもって頭にぶつかっても痛くないならOK! それに今はもう何も考えたくないって感じなの。だから、だから君の提案は確かに良い提案だ」

 鏡が親指を立てて言った。

「それより霊エネルギーってすごい強引な理屈」

「細かいことは良いの。実際そうなんだから。というわけで、覚悟は出来たね? 離れて離れてぇ」

「というわけでって言葉、便利だなぁ」

 鏡はお尻に付いた土を落としながら遠ざかる。



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