お姫様の作り方

フリアの子供らしい一面ににやけていると、廊下から

ドタドタドタドタ

とすさまじい音がした。

そして勢い良くこの部屋に何かが入ってきた。


「姫香さま～」


と叫びながら部屋に入ってきた何かもとい女の子があたしに抱きついてくる。


ちなみに抱きついてきた子は、年齢はあたしと同じくらい、

でもなぜかメイド服を着ている。


「お会いできる日を楽しみにしておりました。

私一分、一秒でも早く姫香さまをお目にかかりたくて」


その後もその子は一人で永遠と話し続けている、ちなみにあたしを抱きしめたまま。

助けてほしくてフリアの方を見るとなんだか怒っているような感じがした。

案の定それは、当たっていて


「マリー！早く姫香から離れなさい！
姫香も早く逃げなさい！そのこ“レズ”よ！」


と怒鳴った。


しかしマリーは、その声にひるむことも無く、さっきより強く抱きしめてくる。

けれど今のあたしには強く抱きしめられてるだとか、怒鳴られただとかどうでも良く

フレアの一言だけが頭の中を駆け巡っている


―そのこ“レズ”よ！


レズ・・・レズって何だっけ？

確か女性が好きな女性のことで・・・

女性が好きな女性！


「まさか、あなたレズビアン？
女のこのことが好きなの・・・？」


それを聞くとマリーはうんと答えた


この笑顔はかわいいのにレズなんて・・・・

あたしが現実逃避してるとフリアがマリーの手からあたしを解放してくれた。


それにしても今でも信じられない。

きれいな茶色い髪の笑うと少し幼い感じのこのかわいらしい女の子がレズだなんて・・・

あたしの夢の世界はかなりおかしい。


というより良く考えるとこれは、あたしの夢今のところ出てきたのは両方女の子！

フリアは、幼さの残る絵に描いたようなかわいい女の子

マリーもかわいい女の子

もしやあたしにもレズの危険が！

そんな危ない思考を持っているかもしれないなんて・・・・

あたしは少し落ち込んだ。