お姫様の作り方
中にはゼン、シオン、リルがいた。

ちなみに全員正装をしている。


ゼンとリルがいてくれるのはうれしいけれどシオンがいるのは嫌!

何も始まっていないけれど早く自室に戻りたい。

てか今すぐダッシュでこの部屋を出たい!

でもそんなことをしたらまた迷子になるし・・・・・

でもこんな雰囲気耐え切れない。

ゼンとリルの周りの空気は、普通なのに

シオンの周りには邪悪な不陰気が漂っている。

気のせいかシオンの周りだけ暗いような気がしてきた

もしかしたらシャンデリアの電灯切れてるの?

とすら思った。

しかし、しっかり明かりは灯っている。



ー・・・そんなにあたしが嫌か!

確かにあたしも嫌だと思ったのでこれは気にしないことにしよう。

第一話しかけなければいいんだ!

よしそうしよう


そうあたしが一人悶々と考えていると


「早く座りなさい」


とフリアにせかされる。


仕方ないので座ることにした。

けれどあたしはいまだに不機嫌

とても楽しく食事なんてできない。



けれど、出てくる料理はとても豪華なものばかり

ついつい、何ですかこのフルコースと思ってしまった。


けれど食べる気は、まったくといっていいほどおきてこない。


第一にこの雰囲気だ。

とても楽しい晩餐会って感じではない。

しいて言うなら最後の晩餐といった雰囲気だ。








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