お姫様の作り方
「・・ぇ・・」
シオンの突然の言葉に少し驚いた。
「だってそのとおりだろう。
そうすればお前は元の世界に返れるし・・・」
「そうだけど・・・・・・嫌!」
あたしがそうキッパリ言うとシオンの怪訝そうな声が聞こえてきた。
あたしはそんなシオンを気にせず話を続ける。
「だって、それじゃあ、ゼンやリルちゃんを利用するってことでしょう、
2人のことは絶対に利用したくない!」
ドン
突如壁を叩くような音が聞こえてきた。
あたしは少し身構える。
「何でだよ!お前は帰りたいんだろう、帰らなきゃいけないんだろう!
だったら帰れよ!誰でもいいから利用して帰れよ!」
「・・シオン・・・」
あたしは小さくそうつぶやく。
小さすぎてきっと向こう側には届いていないだろう。
窓のほうをぼーっと見てみると雨雲が辺りを覆っていて土砂降りの雨が降っていた。
―わからない
シオンの気持ちがわからない。
シオンの突然の言葉に少し驚いた。
「だってそのとおりだろう。
そうすればお前は元の世界に返れるし・・・」
「そうだけど・・・・・・嫌!」
あたしがそうキッパリ言うとシオンの怪訝そうな声が聞こえてきた。
あたしはそんなシオンを気にせず話を続ける。
「だって、それじゃあ、ゼンやリルちゃんを利用するってことでしょう、
2人のことは絶対に利用したくない!」
ドン
突如壁を叩くような音が聞こえてきた。
あたしは少し身構える。
「何でだよ!お前は帰りたいんだろう、帰らなきゃいけないんだろう!
だったら帰れよ!誰でもいいから利用して帰れよ!」
「・・シオン・・・」
あたしは小さくそうつぶやく。
小さすぎてきっと向こう側には届いていないだろう。
窓のほうをぼーっと見てみると雨雲が辺りを覆っていて土砂降りの雨が降っていた。
―わからない
シオンの気持ちがわからない。