君への距離
「でもさぁ、」
ナナミが言った。
「いい感じじゃな~い?
海辺で二人、東京ドーム連れてってやる!なんて。」
ミカ、
「うんうん。」
杏、
「そうかなぁ~?」
杏はいまいちピンとこない。
ミカ、
「杏はさぁ、いつもジャージだし、スポーツの授業だって男の子たちに負けてないし、女の子としてはどうかと思うけど…」
杏、
「んん?」
ミカ、
「けっこうモテてるんだよ?杏って!」
ナナミ、
「そうそう。すっぴんだし、黒髪だし、ぶっとんで明るいしね!」
ミカ、
「男はすっぴんに弱いらしいよ!杏何だかんだ言ってかわいいんだから!!」
杏、
「やめてよ~!あたし自信ないんだから…」