君への距離

「でもさぁ、」
ナナミが言った。

「いい感じじゃな~い?

海辺で二人、東京ドーム連れてってやる!なんて。」



ミカ、
「うんうん。」



杏、
「そうかなぁ~?」

杏はいまいちピンとこない。



ミカ、
「杏はさぁ、いつもジャージだし、スポーツの授業だって男の子たちに負けてないし、女の子としてはどうかと思うけど…」



杏、
「んん?」



ミカ、
「けっこうモテてるんだよ?杏って!」


ナナミ、
「そうそう。すっぴんだし、黒髪だし、ぶっとんで明るいしね!」


ミカ、
「男はすっぴんに弱いらしいよ!杏何だかんだ言ってかわいいんだから!!」



杏、
「やめてよ~!あたし自信ないんだから…」



< 101 / 213 >

この作品をシェア

pagetop