君への距離
四人が通り過ぎると、みんなの話題は翼に集中した。



「翼クンが前にいた人?かっこいいじゃん!」


「あれはシオ…っていう子」



「おはよって言ってた人?黒髪の?」



「…そう」



「ヤバい!めちゃめちゃタイプ~!!」
ミカが言った。

「市原隼人系?」



「もう!うるさい!」
杏はこの話が翼に聞こえてはいないかばかりが気になっていた。





< 104 / 213 >

この作品をシェア

pagetop