君への距離
「杏の友達、めっちゃかわいくね?」

リョースケのテンションが上がっていた。



「他の子がみんな私服やから杏のジャージが目立ってたなぁ!」
シオが笑う。



「杏の横にいたふわふわした感じの子、めっちゃタイプなんだけど!」
リョースケはナナミがお気に入りのようだ。


「お姫様っぽいよな?俺は向かいにいたお姉さまやな!!」

マサキもテンションが上がっていた。



シオと翼は呆れて二人を見ていた。



「シオは?」
リョースケが唐揚げを頬張りながら尋ねた。


「え~…、俺あんまチャラチャラした女の子好きやないしなぁ~。」


マサキ、
「素朴な杏にしとくか!チャラチャラのカケラもねえぞ!!」



シオ、
「杏に聞こえてたら殴られるぞ…」




リョースケ、
「翼は?」




みんなが一斉にニヤニヤし出す。



翼、
「なんだよ!気持ち悪りぃなぁ…」



マサキ、
「だって、決まってるやんなぁ?」



シオ、
「翼はあの子しか見えないんや!!なんちゃって~」


リョースケ、
「お前ら、うちのエースを動揺させんな!明日投げてくんねえぞ!!」





こちらもみんなにバレバレの様子だ。





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