君への距離
「すいません…、

ね、寝坊しました…。
昨日は早めに…

寝たんですけど…!」
息も絶えだえに謝る翼をみんな唖然として見ていた。


(こいつ、全国への切符がかかった決勝戦の先発なのに…緊張のカケラもないのか!)

カズさんは恐ろしいものでも見るように翼を見つめた。

杏はケラケラ笑い転げている。

リョースケ、
「このバカ!来ねえかと思ったじゃねえか~!!」



カズさん、
「翼にはこの分、試合で活躍してもらうからな!さあ、みんな車乗れ!!」







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