君への距離
スコアブックの上に握りしめた両手を置いて、杏は祈るように翼を見つめていた。




(爆発しないで…!!)


杏はもう勝ち負けなどどうでもよかった。



翼の肩が気になった。



この試合が翼のラストゲームになることだけは嫌だった。




(神様…!ケンちゃん…!!




翼くんを、


守って!!)







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