君への距離
みんなの願いを、夢を、翼は背中にヒシヒシと感じていた。




傷ついた肩は、一球投げるごとに悲鳴をあげていた。


もう、限界だった。






(全国、行くんだ!!)




杏のため、


みんなのため、



そして何より、自分のために!!




翼は痛みの中で必死でもがいていた。





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