君への距離
それは、初球に起こった。








ピッチャー渾身のストレートを、






カキンッ!!!!!!



まさにジャストミート!!




球場にいるすべての人がその打球を目で追った。






悲鳴をあげながら、怒声をあげながら…



あるいは歓声をあげながら、




あるいは祈りながら。






翼の放った打球はたくさんの夢を乗せ、


亡き人との思い出を乗せ、




レフトスタンドに入った。








ホームラン!!!!!








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