君への距離
「でも、まあラッキーだったと思うしかないな!」

原田さんが車を出しながら言った。


後部座席には杏と翼が乗っている。




「そうですね…、もう野球出来ないだろうなって思ってたんで安心しました。」

翼はそういって微笑んだ。





「翼のマンション、どこ?」
原田さんが尋ねた。



「あ、マサキのとこで!」

翼が言った。


「了解!」
原田さんはマサキのマンションの近くに住んでいるので、マサキのマンションは分かる。


「杏ちゃんのとこは向かいだよね?」



「はい!でもマサキのとこでいいです。」




「了解!」






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