君への距離
練習が終わり、陸上部の部員たちがパラパラと帰り出した。



麻耶、
「杏ちゃんこれから一緒にご飯いかない?」

杏、
「はい!」


麻耶、
「よかったぁ~♪あたし杏ちゃんとゆっくり話してみたかったんだぁ!ずっとあこがれの選手だったから!!」



杏は少し戸惑う。
「あたしですか?そんな大したことないですよ…」



「あっ!」


麻耶がベンチにいる翼を見つけた。


「あっ、邪魔しちゃダメだね!杏ちゃん今度絶対おしゃべりしよっ!! 」

そう言うと麻耶は走っていってしまった。


杏は不思議そうな顔をする。

(なにが?)



杏が何気なくベンチのほうを見る。

「あ―!!翼くん?」
杏がびっくりして赤くなる。




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