君への距離
アツシが優しく微笑む。

「そうだな…、でもそれは無謀じゃねえぞ。

きっと行ける!」



アツシはマサキを覗き込む。



「起きてんのか?」



「…起きてるよ!





桜井さぁぁぁぁ―ん!!」




(おい…)




アツシはすやすや眠るマサキを、このまま永遠に眠らせてやろうかと思いながら見つめていた。






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