君への距離
ダッシュで引き返す杏。




階段を駆け降り、講義搭の前を通り、いつものグランド目指して軽快にとばしていく。




グランドがみえてきた。




誰かいるようだ。




杏はちょっとスピードを落としてグランドの入口を曲がり、またベンチまでダッシュしようとした。




すると、



ストンッ




膝が抜けて杏はその場に正座してしまった。




グランドの周りにけっこう人もいたので、杏は恥ずかしくて、エヘヘと笑った。




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