君への距離
「ふぁ―…」
リョースケが起きたようだ。
しかし、
「杏いるし!てか今日雨…まだ寝れるぅ…」
と言って再び眠ってしまった。
杏はふくれっ面で言った。
「みんな授業夜からだもんね…、ゆっくり寝なよ!じゃあ、ばいばい!」
「何怒ってんの?」
アツシが不思議そうに杏を見た。
杏はまだ爆睡している翼をうらめしそうに見つめながら部屋を出て行きかけたその瞬間、
マサキのケータイが鳴った。
アツシからだった。
「もしも―し?」
「マサキ?今どこ?杏とリョースケも一緒?」
「あ?うん、俺の部屋にいる。翼もいるよ!」
「あっ、よかった!ケンイチがさ…」
「ん?ケンイチが?」
「ケンイチが原付きで事故ったらしい…」
「は?バカ、あいつ…」
「とりあえず、大森病院運ばれたらしいから…マサキ車だせる?」
「うん!じゃあアツシん家行けばいい?」
「ついでにシオも拾ってきて!」
マサキは電話を切ると出ていこうとしていた杏に
「ケンイチが事故ったって!みんなで病院行くからふたり起こして!」
「ケンちゃん…大丈夫なの?」
「俺だって分かんねぇよ!!先車出してシオ拾ってくるからふたり起こして用意しといて!」
「わかった…」
リョースケが起きたようだ。
しかし、
「杏いるし!てか今日雨…まだ寝れるぅ…」
と言って再び眠ってしまった。
杏はふくれっ面で言った。
「みんな授業夜からだもんね…、ゆっくり寝なよ!じゃあ、ばいばい!」
「何怒ってんの?」
アツシが不思議そうに杏を見た。
杏はまだ爆睡している翼をうらめしそうに見つめながら部屋を出て行きかけたその瞬間、
マサキのケータイが鳴った。
アツシからだった。
「もしも―し?」
「マサキ?今どこ?杏とリョースケも一緒?」
「あ?うん、俺の部屋にいる。翼もいるよ!」
「あっ、よかった!ケンイチがさ…」
「ん?ケンイチが?」
「ケンイチが原付きで事故ったらしい…」
「は?バカ、あいつ…」
「とりあえず、大森病院運ばれたらしいから…マサキ車だせる?」
「うん!じゃあアツシん家行けばいい?」
「ついでにシオも拾ってきて!」
マサキは電話を切ると出ていこうとしていた杏に
「ケンイチが事故ったって!みんなで病院行くからふたり起こして!」
「ケンちゃん…大丈夫なの?」
「俺だって分かんねぇよ!!先車出してシオ拾ってくるからふたり起こして用意しといて!」
「わかった…」