君への距離
「さあ!いくぞ―!!」
新キャプテン、カズさんの一声で新チームでの初試合が幕を開けた。
先発は、翼。
試合前、初めて見る翼に対して相手ベンチではさまざまなヤジが飛ばされていた。
「なめてんのか?先発1年の素人ピッチャーだぞ??」
「新人戦じゃねえぞ~!!」
それらはすべて翼に聞こえていた。
(素人はどっちだ!)
翼は一番バッターをきっと睨みつけた。
アツシのサインに深くうなづき、
振りかぶって、
投げた。
バッターはバットを振ることもできず、ど真ん中のストレートを見送った。
しかし、
アツシがボールをはじいた。
一球目はボール…、キャッチャーにエラーがついた。
後方に吹っ飛んだボールがフェンスに激しくぶつかった。
ガシャ―ン!!!
相手ベンチはもちろん、観客も味方ベンチもただ呆然と翼を見つめていた。
緊張で固くなっているアツシの方へと翼がゆっくり歩いていった。アツシも小走りで翼に駆け寄った。
「ごめんな!次はぜってえ捕る」
「信用してるよ!」
翼は優しく微笑んだ。
「でもあんま捕れないと裏エース出てきちゃうぞ!」
そう言ってアツシの肩をポンポンと叩いた。
「出てきちゃうな!」アツシはニヤッと笑った。
新キャプテン、カズさんの一声で新チームでの初試合が幕を開けた。
先発は、翼。
試合前、初めて見る翼に対して相手ベンチではさまざまなヤジが飛ばされていた。
「なめてんのか?先発1年の素人ピッチャーだぞ??」
「新人戦じゃねえぞ~!!」
それらはすべて翼に聞こえていた。
(素人はどっちだ!)
翼は一番バッターをきっと睨みつけた。
アツシのサインに深くうなづき、
振りかぶって、
投げた。
バッターはバットを振ることもできず、ど真ん中のストレートを見送った。
しかし、
アツシがボールをはじいた。
一球目はボール…、キャッチャーにエラーがついた。
後方に吹っ飛んだボールがフェンスに激しくぶつかった。
ガシャ―ン!!!
相手ベンチはもちろん、観客も味方ベンチもただ呆然と翼を見つめていた。
緊張で固くなっているアツシの方へと翼がゆっくり歩いていった。アツシも小走りで翼に駆け寄った。
「ごめんな!次はぜってえ捕る」
「信用してるよ!」
翼は優しく微笑んだ。
「でもあんま捕れないと裏エース出てきちゃうぞ!」
そう言ってアツシの肩をポンポンと叩いた。
「出てきちゃうな!」アツシはニヤッと笑った。