君への距離
途中、サービスエリアに停車した。
カズさん、
「二人はこのまま寝かしといてあげよう。」
ヨースケさん、
「そやね。爆睡やから!」
二人は静かにドアを閉めた。
サービスエリアの売店ではマサキたちが食料を買いしめていた。
微妙な時間だがみんなお腹が減っていたのだ。
リョースケがソフトクリームを両手に持ちながら翼のところへやってくると耳元でささやいた。
「これ、杏チャンの♪」
「なっ、」
「ほら、渡してきて!」
翼はしぶしぶ受けとると、リョースケのニヤニヤ笑いに見送られながらカズさんの車へ向かった。
(協力されてんのかなぁ?)
翼はこういうのが苦手だ。
ふうっ、と息をつくと
カズさんの車のフロントガラスをノックしようと手をのばした。
(あ、)
翼の目に、杏のかわいい寝顔が、そしてその肩に頭をのせて眠っているシオの姿が飛び込んできた。
(あ…れ?)
ソフトクリームを持った右手に力がはいる。
翼はその場から逃げ出した。
そして、近くにあったゴミ箱にもう溶けてベタベタになったソフトクリームを投げ捨てた。
(かっこわりぃ…)
苦笑いした。
翼はそのまま重い足どりでマサキの車に戻ると開けっぱなしの窓から手を突っ込むと鍵をあけて乗り込んだ。
そしてそのまま後部座席に崩れるように横たわった。
カズさん、
「二人はこのまま寝かしといてあげよう。」
ヨースケさん、
「そやね。爆睡やから!」
二人は静かにドアを閉めた。
サービスエリアの売店ではマサキたちが食料を買いしめていた。
微妙な時間だがみんなお腹が減っていたのだ。
リョースケがソフトクリームを両手に持ちながら翼のところへやってくると耳元でささやいた。
「これ、杏チャンの♪」
「なっ、」
「ほら、渡してきて!」
翼はしぶしぶ受けとると、リョースケのニヤニヤ笑いに見送られながらカズさんの車へ向かった。
(協力されてんのかなぁ?)
翼はこういうのが苦手だ。
ふうっ、と息をつくと
カズさんの車のフロントガラスをノックしようと手をのばした。
(あ、)
翼の目に、杏のかわいい寝顔が、そしてその肩に頭をのせて眠っているシオの姿が飛び込んできた。
(あ…れ?)
ソフトクリームを持った右手に力がはいる。
翼はその場から逃げ出した。
そして、近くにあったゴミ箱にもう溶けてベタベタになったソフトクリームを投げ捨てた。
(かっこわりぃ…)
苦笑いした。
翼はそのまま重い足どりでマサキの車に戻ると開けっぱなしの窓から手を突っ込むと鍵をあけて乗り込んだ。
そしてそのまま後部座席に崩れるように横たわった。