君への距離
リョースケ、
「翼!待てよ!!」



リョースケが翼を追いかけて走ってきた。

翼が振り返る。




「どうしたんだよ?何か変だぞ!」



「疲れただけだよ!」イライラしている翼はつい言葉がきつくなってしまった。



「…シオと何かあった?」


「……」


「ん?」


「…ほっとけよ!」

翼はそっぽを向いて歩き出した。






リョースケは、遠ざかっていく翼を複雑な表情で見つめていた。






< 77 / 213 >

この作品をシェア

pagetop