君への距離
「あさって試合なんだから、このへんにしとこう!」
とアツシが言って、翼はハッと我にかえったようだ。
「お前、三時間投げてたぞ!!」
アツシがベンチに置いてあったケータイをみて言った。
「それ聞いたら疲れてきたよ…」
翼がそう言ってマウンドに座りこんだ。
アツシは微笑んで言った。
「帰るぞ!俺明日一限から授業あるんだから!!」
「あと五分~!」
翼はマウンドにゴロンと横になって夜空を見上げた。
アツシはそれを見てちょっと笑い、ベンチにあぐらをかいて座った。
「しょうがないなあ~」
翼がはじめてみせた弱い姿にアツシは翼との距離が近づいた気がしてうれしかった。
バッテリーとして、また一つ成長した気がした。
とアツシが言って、翼はハッと我にかえったようだ。
「お前、三時間投げてたぞ!!」
アツシがベンチに置いてあったケータイをみて言った。
「それ聞いたら疲れてきたよ…」
翼がそう言ってマウンドに座りこんだ。
アツシは微笑んで言った。
「帰るぞ!俺明日一限から授業あるんだから!!」
「あと五分~!」
翼はマウンドにゴロンと横になって夜空を見上げた。
アツシはそれを見てちょっと笑い、ベンチにあぐらをかいて座った。
「しょうがないなあ~」
翼がはじめてみせた弱い姿にアツシは翼との距離が近づいた気がしてうれしかった。
バッテリーとして、また一つ成長した気がした。