君への距離
部屋から五分くらいのコンビニまでの道のりがすごく遠い。
微妙な距離を保ちながら二人は並んで歩いていた。
(なんか、言わなきゃ…)
杏は頭をフル回転させた。
(話さないと!)
翼も必死で話題を探した。
「あっ、翼くん今日自主練やってきたの?」
「え?」
「ジャージだから…」
「あっ、そうそう。アツシと!」
翼は自分が着替えずにそのままきたことに気がついた。
「アツシ、翼くんのこと大すきだもんね~!」
杏がニヤニヤ笑う。
「そうかなあ?」
「そうだよ!アツシと話してると翼くんのことばっかり!!」
「あはは!…でも杏ちゃん、みんなと仲良しだよね~。」
「翼くんももうなじんじゃってるよ!」
「そう?僕人見知りだから最初は緊張したよ!でもレッドの人たちはみんなよく絡んでくれるから…」
二人はぎこちないながらもいろいろなことを話した。
夏の始まりを告げる虫の音がふたりの背中を優しく押しているようだった。
微妙な距離を保ちながら二人は並んで歩いていた。
(なんか、言わなきゃ…)
杏は頭をフル回転させた。
(話さないと!)
翼も必死で話題を探した。
「あっ、翼くん今日自主練やってきたの?」
「え?」
「ジャージだから…」
「あっ、そうそう。アツシと!」
翼は自分が着替えずにそのままきたことに気がついた。
「アツシ、翼くんのこと大すきだもんね~!」
杏がニヤニヤ笑う。
「そうかなあ?」
「そうだよ!アツシと話してると翼くんのことばっかり!!」
「あはは!…でも杏ちゃん、みんなと仲良しだよね~。」
「翼くんももうなじんじゃってるよ!」
「そう?僕人見知りだから最初は緊張したよ!でもレッドの人たちはみんなよく絡んでくれるから…」
二人はぎこちないながらもいろいろなことを話した。
夏の始まりを告げる虫の音がふたりの背中を優しく押しているようだった。