君への距離
海への道をみんなで歩いていた。


杏とシオがはしゃいで先に走っていく。


「なんかシオ、ケンイチに似てきたなぁ…」アツシがつぶやいた。


リョースケ、
「ああ、杏のノリについてけるのケンイチくらいだったもんな~!」



マサキ、
「シオ、大人やからなあ…。」



翼、
「ケンイチの代わりやってるってこと?」



アツシ、
「シオの中にそんな気もあると思うなあ~」


翼は遠くなっていくふたりの姿を目を細めて見つめていた。





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