君への距離
こちらはかわって、テトラポットに男四人。



アツシ、
「何を語り合っとんじゃ!あの二人!!」


リョースケ、
「さあ~?」


シオ、
「愛、やね!」




みんなは黙りこむ。




アツシ、
「なぁ…俺らに浮いた話ねえのかよ?」


リョースケ、
「あっ!」


シオ、
「何なに?」


リョースケ、
「昨日の夜、寝てたらいきなりフワッと…」

アツシ、
「期待して損した…」

シオ、
「百回謝れ!」





みんなは杏と翼に温かい眼差しを送りながらそれぞれの幸せを願っていた。




マサキはまだ酔いつぶれて横たわっていた。


もはやマサキの存在は完全に忘れ去られていた。






< 96 / 213 >

この作品をシェア

pagetop