七色の恋♡
第1章・変わらない日常
春
【付き合ってください!!!!!】
「え・・・・・?」
目の前には知らない男子。
この人誰だっけ??
「えっと、あの・・・」
【返事は明日でええんで!!!!】
そう言って私にメモを渡し、その生徒は走って去って行った。
大阪來輝中等部 3-1
愛川 悠(アイカワ ユウ)15歳。
3年になってまだ4日、
何回同じコトを言われてきたのだろうか。
渡された紙をポケットに入れた。
一体あたしのどこがいいんだろ。
そんなことを考えながら教室にとぼとぼ帰って行った。
【悠、おかえり~★】
「おう!ただいま!!!」
あたしに声をかけてきたのは
親友の七魅 澪(ナナミ ミオ)
中学に入った時からずっと同じクラスで仲が良い。
部活も一緒で、気が合う子!!!
ショートカットが似合って
背はあたしと同じくらいの160cm
バスケ部の部長をやっていて、しっかりもののお姉ちゃんみたいな
感じの子★!
【また男子みたいな言葉使ってー!ちゃんとしなさい!!】
「はーい」
お姉ちゃんというより、オカンみたくなってきたな(笑
【悠ー!!お前また告られたんかい!!!】
後ろから大きな声が
うわー、きたわ、うるさいヤツらが。
後ろを向いたら、やっぱり・・・・・
【4月に入って何回目や?】
【5回目やね。】
【てか今回のは4組の大林だったらしいで】
【ホンマか?!あんなに男前やのに・・・・】
【俺のが男前やで】
【でた、ナルシスト】
朝からうるさい・・・・・
「んもー、うっさいねん!!!」
そこにいたうっさいヤツら・・・・
やっぱりいつものメンバーだった。