サクラ Truth



むすっとしている。


機嫌が悪くなったのか。


「いや、ごめんなさい」


一応謝る。


「どこの大学なんですか」


会話の輪を広げようとした。


「あ。俺のこと知りたくなったのか?」


にやっとしている。


冷たい顔立ちなのに、そーゆー表情をされると自然とドキッとした。


「べ、別にそうではありません!!南大寺さんだって、私のこと知らないでしょう?お互いのこと良く知らないと」



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