サクラ Truth




まさかそんな意味だとは思わなかった。


「困っているのはわかっている。だから、いつでも返事をください。せめて今年中に」


頭がパニックになっている。


「な、何で私なの?」


それだけは言いたかった。


何の特技もない、ふつーの高校生。


そんな私に、学園の王子様と言ってもいいほどの早瀬に告白されるなんて!


はっきり言って、嬉しい。


でも、私には婚約者がいる。


どうしよう・・・


「俺は、元々この容姿が好きではなかったんだ」


日本人ではない証拠。

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