サクラ Truth
「しかし、ある女の子が言ってくれたんだ。"きれいな瞳だね”と」
すこし、青みかかった瞳。
祖父が外国人だから。
「それが、翠なんだ」
そう、微笑まれると切なくなる。
「それだけ伝えたかったんだ」
「だから、先ほどきた親戚のお兄さんが気になったんだ。もしかしたら、翠の彼氏なんかじゃないのかなって」
か、彼氏!?
「では、また明日ね。翠」
何事もなかったように、どっか行ってしまった。
「どうすればいいの・・・?」
断るべきだよね?