良と遼〜同じ名前の彼氏〜
とうとう来た!あたしのバージン喪失の時が。
「ちょ、ちょっと待って!あたしまだ泊まるなんて…」
あたしが慌てて手を振ると遼平は、
「バカ、そうじゃねぇ。
お前、昨日から風呂入ってねぇから入りてぇだろ?」
と意外に焦った様子でそう言った。
その様がなんだか可愛くて、あたしは思わず笑い出す。
「ありがとう」と言って、バッグから化粧水や乳液を取り出して立ち上がった。
「一緒に入る?」
と後ろから声をかけてきた遼平に
「ばーか」
と言って振り返ると、少年のような遼平の笑顔が目に入った。
遼平は時々こういう顔をする。
何か重い荷物を抱えているような、心に重いベールがかかっているような深く暗い色をした瞳であたしを見つめていたかと思えば、たまに顔をくしゃっとゆるませて、少年のように無邪気な笑顔で笑う。
その笑顔はあたしの今まで見てきたどんな笑顔よりも澄みきっていて、ただ純粋に輝いている。
その笑顔が、あたしを虜にする。
「ちょ、ちょっと待って!あたしまだ泊まるなんて…」
あたしが慌てて手を振ると遼平は、
「バカ、そうじゃねぇ。
お前、昨日から風呂入ってねぇから入りてぇだろ?」
と意外に焦った様子でそう言った。
その様がなんだか可愛くて、あたしは思わず笑い出す。
「ありがとう」と言って、バッグから化粧水や乳液を取り出して立ち上がった。
「一緒に入る?」
と後ろから声をかけてきた遼平に
「ばーか」
と言って振り返ると、少年のような遼平の笑顔が目に入った。
遼平は時々こういう顔をする。
何か重い荷物を抱えているような、心に重いベールがかかっているような深く暗い色をした瞳であたしを見つめていたかと思えば、たまに顔をくしゃっとゆるませて、少年のように無邪気な笑顔で笑う。
その笑顔はあたしの今まで見てきたどんな笑顔よりも澄みきっていて、ただ純粋に輝いている。
その笑顔が、あたしを虜にする。