もう泣かないで
池田君が私を追って来た。


「ごめん僕何か、気さわること言ったかな?」



違うのお願いだから、



もう私に優しくしないで、


私はそう心の中で叫び部室に戻った。



部活の帰り真希は、



池田君を呼びだしていた。


私は用事があるからと真希の誘いを断った。



又突然雨が振り出した。



何故?こんな時に雨が降るのよ。



私は昇降口で、真希と池田君の姿を見かけ隠れた。



二人が相合傘で帰る姿を
見て、涙があふれ出した。


私は傘もささず、濡れながら歩いた。



涙と雨に濡れ心もずぶ濡れだった。



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