もう泣かないで
告別式に、私は池田君に支えられ立っていた。



クラスメートや部活の仲間が来てくれても、声が出ない。



池田君が、私の代わりにあいさつをしてくれた。



真希と村松君が来てくれた時も、立っていられず、



池田君が抱きかかえてくれていた。



父と母が池田君にお礼を言ってる。



私は池田君に帰らないでほしくて、


しがみついて離れなかった。



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