もう泣かないで
「本当だよ。


父親の死をこんなに早く迎

えるなんて、


思ってもみなかった。


つらくて苦しくて、


夏海がおばあちゃんが亡くなった時、


一緒に死にたいと言った。

気持ちがよく分かった。


だけど僕は男だから、


そんな事言ってられなかった。


僕のそばには夏海がいつもいたよ。


ずっとずっといてくれた。

優しい顔で僕を見つめ、


僕をいつも抱き締めてくれていた。


僕は夏海に支えられてると思ったよ。


もう夏海なしでなんて、


僕は生きていけない。」



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