もう泣かないで
政巳の家の借金は、伯父さんがすべて払ってくれ、



その代わり政巳が高校を卒業したら、



伯父さんの会社で働く事になった。



政巳は大学進学を諦めたのだった。



私は政巳の気持ちを、


考えると簡単には何も言えなかった。



政巳は、「ずっと地元にい
ることになったから、


夏海とはいつでも会えるし、

これで良かったのかも知れない。」



「政巳はそれでいいの?」

政巳は答えなかった。



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