もう泣かないで

そして二年後

長かったような、短かかったようなこの二年間。



私は看護学校を卒業をし、晴れて看護士となり、


母と同じ病院で働いている。


「夏海早くしなさいよ。  

美容院の予約時間に間に合わないでしょ。」



「だって昨日政巳と電話で長話しちゃったから眠くて。」


「今日会えるんだから、

何もそんなに話さなくてもいいと思うのに。」



「だって二年間。


顔見てないんだからね。


今日まで待てなくて、話こんじゃって。」



「そんな事後でいいから、

とにかく早くしなさい。」


< 194 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop