もう泣かないで
私は妊娠をしていた。


私は政巳には、なかなか言えないでいた。


政巳はまだ大学にも行ってるし、


私の妊娠を知ったら、


悩ませてしまうと思ったから、


でも言わなくても、政巳に分かってしまった。



この前食事に行った時、私は気持ち悪くなり、


食べられないでいたら、


「夏海もしかしたら、


赤ちゃん出来た?


なぜ言ってくれないんだ。」


「だって政巳まだ大学があるし、


困らせなくない。」



「バカだな嬉しいに決まっ
てるだろう。」



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