もう泣かないで
その日は夕方まで、写真の現像をしていた。



気がつけばいつの間にか



池田君と二人きりになっていた。



早くやらなきゃと慌てて、私はコードにひっかかり、



転びそうになった。



池田君が倒れそうな私を、抱き抱えてくれた。



「ごめん痛くない?」



私たちは暗室でキスをした



又二人だけの秘密を作ってしまった。



< 91 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop