【短】コロコロバス【怖い話】
「まあ落ち着いて、蹴り返してください。噛み付いたりしませんから」



運転手さんは、穏やかな声で言い、僕は震える足で、それを蹴った。
そして、走って、運転席の後ろに座った。


「あ、あれ、なんなんですか!?」
「ここの前の停留所に、『南小鈴谷』ってあるでしょう~。あの辺、首が乗ってくるんですよね」
「いや、あの、乗ってくるって!!」
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