【短】コロコロバス【怖い話】



乗客はまた僕一人だった。
この路線、赤字路線だなきっと。

暖房のあたたかさにほっとして、僕はまたうとうとし始めた。




……どれくらい時間が経ったのか。

僕は、コロコロと転がってきて、
靴にコツ、ン、と当たったものに気付いた。


「……え」




それは、長い髪の毛の、人の首だった。
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