記憶のカケラ
記憶
「みんな、今日は楽しかったかな?」
「うん!また来たいよぉ」
「私も!」
「俺も〜っ」
今日は、みんなで遊園地に遊びにきて、いっぱいいっぱい遊んだ。
とっても楽しい1日だった。
「ねぇ、次は功も呼んで、4人で来たいなぁ」
「そうね」
葵は、ニコニコとした笑顔でそう言った。
咲月 葵〈サキツキアオイ〉は9歳。この時間が当たり前のように感じてた。
けれど―――
「葵っ―――!!」
急に後ろから大きなブレーキ音が聞こえた瞬間、その思いは、ある言葉によって掻き消されていった…。