私心*君心*恋心*愛心
「いらっしゃいませ~。げっ…また、ハヤトなの?」
「また、ハヤトで悪かったな!」
迷惑そうな顔で俺に水を差し出す、リカ。
リカはクラスメートで高校に入ってから仲良くなった。
「なぁ、オクノさんは?」
「またぁ?オクノさんはあちらでお仕事をされていまーす。」
リカが手のひらでオクノさんの居場所を示した。
オクノさんはここ、ファミレスでバイトしていて俺らの2コ上。
オクノさんは綺麗でやさしい。
そして…
俺の好きな人だ。
オクノさんに会うために週1でここに来ている、言わば常連客の俺。
オクノさんを見つめていると俺の視線に気づいたのか、こっちを見て笑顔で頭を下げてくれた。
その笑顔に胸がキューンと高鳴る。
「オクノさ~ん♪」
「鼻の下伸びすぎ…」
リカが冷めた目で見ていた。
「お前もさぁ、オクノさんのようにかわいく笑えないのかよ!」
「ハヤト相手にムリ!」
「リカちゃーん、注文いい?」
「はーい、ただいま!じゃあ、ごゆっくり!」
リカは他の客に呼ばれて行ってしまった。
リカを見ていると呼ばれた客と楽しそうに笑っている。
なんだよ、俺にはそんな顔なんて見せねーのに…
その日は今日こそ、オクノさんと話がしたくてバイトが終わる頃に裏口近くで待っていた。
すると俺の目の前を男の人が通りすぎ、裏口の方に向かって手を振っている。
誰に手を振っているのかな?と思っていると声が聞こえてきた。
「ごめ~ん!待ったぁ?」
この声は…オクノさん?
声がする方を見ると、男の人の腕に自分の腕を絡ませるオクノさんがいた。
その様子をただ呆然と立ち尽くして見ていた。
なんだ、彼氏いるんだ…
「ハヤト…」
「リカ、お前知ってたのか?オクノさんに彼氏がいる事…」
リカは悲しげな顔で小さく頷いた。
「だったら、教えろよ!」
「言えるわけないじゃん!ハヤトの…好きな人の悲しむ顔なんて見たくないもん!」
「また、ハヤトで悪かったな!」
迷惑そうな顔で俺に水を差し出す、リカ。
リカはクラスメートで高校に入ってから仲良くなった。
「なぁ、オクノさんは?」
「またぁ?オクノさんはあちらでお仕事をされていまーす。」
リカが手のひらでオクノさんの居場所を示した。
オクノさんはここ、ファミレスでバイトしていて俺らの2コ上。
オクノさんは綺麗でやさしい。
そして…
俺の好きな人だ。
オクノさんに会うために週1でここに来ている、言わば常連客の俺。
オクノさんを見つめていると俺の視線に気づいたのか、こっちを見て笑顔で頭を下げてくれた。
その笑顔に胸がキューンと高鳴る。
「オクノさ~ん♪」
「鼻の下伸びすぎ…」
リカが冷めた目で見ていた。
「お前もさぁ、オクノさんのようにかわいく笑えないのかよ!」
「ハヤト相手にムリ!」
「リカちゃーん、注文いい?」
「はーい、ただいま!じゃあ、ごゆっくり!」
リカは他の客に呼ばれて行ってしまった。
リカを見ていると呼ばれた客と楽しそうに笑っている。
なんだよ、俺にはそんな顔なんて見せねーのに…
その日は今日こそ、オクノさんと話がしたくてバイトが終わる頃に裏口近くで待っていた。
すると俺の目の前を男の人が通りすぎ、裏口の方に向かって手を振っている。
誰に手を振っているのかな?と思っていると声が聞こえてきた。
「ごめ~ん!待ったぁ?」
この声は…オクノさん?
声がする方を見ると、男の人の腕に自分の腕を絡ませるオクノさんがいた。
その様子をただ呆然と立ち尽くして見ていた。
なんだ、彼氏いるんだ…
「ハヤト…」
「リカ、お前知ってたのか?オクノさんに彼氏がいる事…」
リカは悲しげな顔で小さく頷いた。
「だったら、教えろよ!」
「言えるわけないじゃん!ハヤトの…好きな人の悲しむ顔なんて見たくないもん!」