私心*君心*恋心*愛心
「…ん?あれ?マイコ、なんで?」


「もう!カンタが寝ぼけてやったんでしょ!」


「えっ?そうなの?じゃあ、いっか!」


「いっか…じゃな~い!ヤバいって!」


「マイコって柔らかくて気持ちいい~♪いい匂いがする~♪」


「ちょ、ちょっと!カンタ!」


カンタが私の胸に顔を埋めている。


制服のスカートがめくれ上がってる!


しかもカンタの足が私の足に絡んでるし!


カンタから逃れたくて、抵抗したがガッチリ抱きしめられたまま。


ドキドキが止まらないよ…


「カンター!いい加減に離して~!」


「ヤ~ダ!離さな~い!」

「こんな事、誰かにバレたらヤバいって!誤解されるって!」


「俺にとってはヤバくないから大丈夫~♪毎日でも大丈夫~♪」


そう言ったカンタは急に起き上がり、ベッドの上に座り黙り込んでいる。


私も起き上がり、カンタの目の前に座った。


「マジ、誤解されてもいいよ…。」


「えっ?」


「だって…俺の好きな子はこれまでも、これからもマイコだから…」


カンタの好きな子って私?

カンタの言葉にドキドキが止まらなくなる。


カンタは私を真っ直ぐ見つめている。


「私…、私は…」


「急に好きって言われても困るよな?ごめんな!」


「私もカンタが好き!」


「えっ?マジ?」


カンタの嬉しそうな顔を見て頷くと…


「じゃあ、遠慮なく…いただきま~す♪」


「えっ?…キャッ!!」


カンタに抱きしめられたまま、押し倒された。


「今日一日こうしていて~!」


「ダメ~!遅刻する~!」

「じゃあ、これだけは許して…。その後の事はこれからゆっくりと…」


そう言って、私の頬にキスをした。


こうして、今日から私の恋は始まった。


*END*


< 9 / 51 >

この作品をシェア

pagetop