月に問う
はぁ…




俺ってこんな、ダサイ奴だったっけ?




情けねぇな…




自分のベッドに横になりながら窓の外を見ると…




夜空に丸い月が浮かんでいて俺を見下ろしていた。




ベッドから起き上がり、窓を開け月を見上げ呟いた。




『お前は俺のこんな姿を見て笑ってるんだろ?美月チャンを今すぐ諦める事なんてさぁ出来ねぇよ…。まだ好きでいてもいいよな?』




マジ、切ねぇよ…




すげぇ胸が痛てぇよ…




その日を最後に美月チャンには会わないと決めたんだ。




会ってしまえば、想いが強くなってしまいそうで怖かったから…




それから、凱の家での勉強会には参加しなくなった。




楽しみがなくなってしまった俺はやるせない想いを埋めるように男友達と遊びまくっていた。




合コンにも誘われたけどさっ、前はノリで行ってたけど…今ではそんな気にもなれずにいた。




そういえば、最後にヤッたのっていつだったっけ?




今まで美月チャンの事でいっぱいいっぱいだったからな…




そんな事も忘れてた…




俺って男としてもう終わっちゃった?




ヤバイなぁ…




今までの俺はどこに行ちまったんだ?


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