月に問う
『あーーーーーーー!!
LOVEりてーーぇ!』
放課後、学校を出ると見える夕日に向かって叫ぶ男子…
市川慧心(イチカワ ケイシン)
17歳・高2
前髪をピンで留めていて、おちゃめで誰にでも馴れっこくて、黙っていればイケメン…
今まで付き合った子からは「いい人なんだけど…」と言われてしまう事が多々。
「慧心…、ウザイ!」
俺の隣にいた親友・銀河(ギンガ)が冷たく言い放った。
『うわっ!銀チャン、冷た〜い!』
「マジ、ウゼぇ!暑苦しい!」
迷惑そうな顔をしている銀河に抱き着いてふざけていると…
「男二人で何してんの?」
突然の言葉にびっくりして声がする方を見るとそこには、冷たい目で俺達を見ている女が立っていた。
「あんた達って、そんな関係だったの?」
女はそう言うとフッと鼻で笑い、その場を後にした。
『なんだよ、あの女?銀河知ってるか?』
「あぁ、1年の時同じクラスだった…結城菫(ユウキ スミレ)。」
結城って女は肩までのサラサラショートヘアでキレイな顔立ちをしている。
銀河の話では、いつもクールで口数は少ないがたまにズバッと物事をはっきり言うらしい。
銀河の女バージョンじゃね?
俺の周りにはいないタイプの女の子。
絶対、好きになれないと思ってた。
LOVEりてーーぇ!』
放課後、学校を出ると見える夕日に向かって叫ぶ男子…
市川慧心(イチカワ ケイシン)
17歳・高2
前髪をピンで留めていて、おちゃめで誰にでも馴れっこくて、黙っていればイケメン…
今まで付き合った子からは「いい人なんだけど…」と言われてしまう事が多々。
「慧心…、ウザイ!」
俺の隣にいた親友・銀河(ギンガ)が冷たく言い放った。
『うわっ!銀チャン、冷た〜い!』
「マジ、ウゼぇ!暑苦しい!」
迷惑そうな顔をしている銀河に抱き着いてふざけていると…
「男二人で何してんの?」
突然の言葉にびっくりして声がする方を見るとそこには、冷たい目で俺達を見ている女が立っていた。
「あんた達って、そんな関係だったの?」
女はそう言うとフッと鼻で笑い、その場を後にした。
『なんだよ、あの女?銀河知ってるか?』
「あぁ、1年の時同じクラスだった…結城菫(ユウキ スミレ)。」
結城って女は肩までのサラサラショートヘアでキレイな顔立ちをしている。
銀河の話では、いつもクールで口数は少ないがたまにズバッと物事をはっきり言うらしい。
銀河の女バージョンじゃね?
俺の周りにはいないタイプの女の子。
絶対、好きになれないと思ってた。