月に問う
ルンルンしながら教室に入り、自分の席に座ると…




「ケイ、何ニヤニヤしてんの?キモいんだけど…。」



この声は…




『うるせぇな、瞳(ヒトミ)!』


「うわっ、その言い方ムカつくー!ホントの事、言っただけじゃん!」




せっかく、いい気分であたのに瞳のヤロー!




「そういえば、ケイってC組の結城サンと知り合いなの?」


『えっ?結城?まさかっ!』




あんな女が知り合いなんてムリ!




結城のような無愛想で可愛げのない女なんて興味ねーし!




やっぱ、女の子は笑顔がかわいくなくちゃ!




「そうなんだぁ?結城サンってキレイだよね。男子にも人気あるし。」


『はぁ?あの女のどこが!?』




瞳の言葉に目を見開いてしまった。




あの女の笑顔がかわいいって!?




ない!ない!




マジ、ありえねぇから!




みんな目が悪すぎだって!

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