月に問う
家に着くとお袋にCDを渡し、自分の部屋のベッドに寝転んだ。




はぁ…




なんか、疲れた。




あんなとこで美月チャンはもちろん、まさか結城にも会うとは思わなかった。




初めて私服の美月チャンを見たけど、あれくらいかわいかったら銀河も大切にするよな。




しかし、結城は学校と彼氏といる時じゃあ、別人じゃん。




彼氏の前だけでは、かわいくいたいってか?




学校でも、あんな風に笑ってれば…かわいいのにさ。



…って何考えてんだよ、俺は!




なんで、結城の事なんて考えてんだ?




まるで、気になってるみてぇじゃねーかよ!




ありえねぇ!




あんな可愛げのない女なんて好きになるわけがない…



頭をガシガシ掻きながら、結城の存在を頭の中から消そうとした。




それなのに頭の中から消えそうで消えなかった。




なんでだろう…


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