ヴァンパイアに恋をして

｢なんで、殴るのよ(泣)｣

涙目でウィルをｷｯと睨みながら言った

｢…仕方ないですよ｣

お互い睨み合っている私達を見て、ティルが言った

｢なにが？｣

私は、ウィルを睨みつつティルを見た

｢ヴァンパイヤでは、耳・鼻・目が人の何十倍もいいんです｣

｢だから、お前が叫べば人の耳で聞こえる十倍うるさいんだよ｣

ティルの言葉を付け足すように、ウィルが言った

｢そうだったんだ…ごめんね｣

私は、珍しくｼｭﾝっと落ち込みながら謝った